真剣交際で気を付けること・確認すること

真剣交際から両家挨拶へ進む際に気をつけるべきこと・事前準備・当日のマナー・このフェーズで確認すべき重要事項をまとめます。
両家挨拶は「結婚に向けた最初の公式イベント」です。この段階での印象や確認事項が、この先の結婚準備のスムーズさを大きく左右します。安心して臨めるよう、体系的に解説します。
■1.両親挨拶は“結婚のスタートライン”
真剣交際は「結婚を前提とした交際」ですが、両家挨拶はその意思を正式にご両親に伝える場です。
この場での振る舞いひとつで、ご両親が抱く安心感・信頼感はまったく違います。
結婚は2人だけの問題ではなく「家族同士の結びつき」でもあります。
その第一歩となるため、丁寧な準備と慎重な心構えが大切です。
■2.挨拶日の決め方(ここでつまずくと後々が大変)
●(1)彼・彼女それぞれが自分の親に「意図」を事前に説明する
いきなり「挨拶に行きたい」と言われると親は驚いたり身構えたりします。
必ず事前に、
- 真剣交際に進んだこと
- 結婚を前向きに考えていること
- そのうえで挨拶へ行きたい意図
を伝えておくと、親の構えが和らぎます。
●(2)日程は“余裕のある休日”を選ぶ
親世代は準備が必要な人も多いです。
「一週間後」など急な日程より「2〜3週間ほど余裕を持って提案」するのがマナーです。
●(3)挨拶場所は基本的に相手の実家
レストランよりも実家が一般的。
ただし、遠距離や体調の問題がある場合は相談して調整します。
■3.当日までに準備しておくこと
(1)第一印象を整える
●服装
- 男性:ジャケット+シャツ(白 or 青)、清潔感重視
- 女性:ワンピース or 柔らかい印象のセットアップ
過度な露出・派手色・匂いの強い香水はNG。
●髪・爪・靴
- 髪は整える
- 爪は短く、派手なネイルは控える
- 靴は清潔でシンプル
第一印象は一度きり。
“清潔感”と“誠実さ”が伝わるかがポイントです。
(2)手土産の準備
手土産は「高すぎず、安すぎず」。
相場は2,000〜3,000円程度が妥当です。
選ぶ基準は以下の通り:
- 相手の親が好きなもの
- 日持ちするもの
- 個包装のもの
- 遠方の場合は軽いもの
包装紙・紙袋の見た目も意外と見られます。
(3)二人で事前に「挨拶の流れ」を打ち合わせる
当日の挨拶は緊張で飛びやすいもの。
事前にリハしておくと安心です。
たとえば男性側が言うべき言葉:
「本日はお時間をいただきありがとうございます。
○○さんと真剣にお付き合いをさせていただき、結婚を前提にお付き合いを進めていきたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。」
女性側も、両親へ感謝の言葉を添えると良いです。
打ち合わせしておくことで、二人の連携が取れるため親御さんに好印象です。
■4.当日の流れと注意点(これができると安心される)
(1)到着は「5分前〜ジャスト」
早すぎるのは迷惑、遅刻は論外。
ジャストの到着を目指しましょう。
(2)入室時のマナー
- ドア前で軽く整える
- 玄関で挨拶(深く頭を下げる)
- 手土産は必ずタイミングを見て渡す
(家に入って落ち着いてからがベスト)
(3)着席の位置
基本は「下座」に座る。
親が「こちらへどうぞ」と言ったら従う。
(4)会話のコツ
緊張すると話が止まる人もいますが、以下だけ押さえれば大丈夫です。
- 笑顔
- ゆっくり話す
- 相手の話を遮らない
- 身内ネタは避ける(政治・宗教・お金の話も避ける)
- 相手の親を褒めすぎるのも逆効果
会話内容は「二人の馴れ初め」「仕事のこと」「休日の過ごし方」など軽い話題がおすすめ。
(5)結婚の意思を誠実に伝える
挨拶のメインはここ。
特に男性は「言葉にする」ことが求められます。
■5.挨拶前後のこのタイミングで必ず確認したいこと
両家挨拶の前後は、結婚前のすり合わせをする絶好のタイミングです。
勢いで進めると後々トラブルになるため、以下は丁寧に確認しましょう。
◆(A)価値観・生活スタイル
- 家事の分担
- 共働きの予定
- 将来どこに住むか
- 生活リズム
結婚後の生活は日常の積み重ね。
「思っていたのと違う」が起きないように事前に擦り合わせます。
◆(B)金銭感覚・家計の考え方
結婚生活で最も揉めやすいポイント。
以下を話しておくと安心です。
- 毎月の支出額
- 貯金額・貯金のスタイル
- 家賃・家計管理を誰がするか
- 車・住宅購入の希望
- 保険の加入状況
“結婚後の家計をどう運営するか”は特に重要です。
◆(C)子どもについて
センシティブですが、早めに話す必要があります。
- 子どもは欲しいか
- いつ頃欲しいか
- 理想の家族像
意見がズレていると後々苦しむことになるため、丁寧に対話を。
◆(D)親との距離感
結婚後の“親との関わり方”で揉める家庭は多いです。
- どれくらいの頻度で会うか
- 同居希望の有無
- 冠婚葬祭や帰省のバランス
- 親の介護方針
今後10〜20年の話として現実的に考える必要があります。
■6.両家挨拶後のフォローも大切
●(1)双方の親へお礼の連絡
訪問後は24時間以内に必ずお礼の連絡を。
「本日は温かく迎えてくださり、誠にありがとうございました。」
と感謝を伝えるだけで好印象。
●(2)二人で今後のスケジュールを話す
- プロポーズの日程
- 入籍のタイミング
- 顔合わせの日取り
- 結婚式の有無
ここからはいよいよ結婚準備のフェーズです。
■7.両家挨拶を成功させる本質
両家挨拶で最も重要なのは
「この人なら任せられる」
「この人となら幸せになれそう」
と親御さんに安心してもらうことです。
そのために必要なのは、
- 清潔感
- 丁寧さ
- 誠実さ
- 謙虚さ
- 二人の足並みが揃っている
この5つです。
多少言葉が詰まっても、緊張しても問題ありません。
人柄・誠意・態度が伝われば、親御さんは必ず受け入れてくれます。
■8.まとめ
両家挨拶は、結婚への“正式な第一歩”。
準備・心構え・言葉選びを丁寧にすれば、良い関係のスタートを切れます。
このフェーズで、二人の価値観、将来の方向性、家族観をしっかりすり合わせておくことが、結婚の満足度を高める大きな鍵になります。
不安なことや打ち合わせが必要な言葉があれば、いつでもサポートしますね。
幸せな門出を迎えられるように、しっかり準備していきましょう。
